高い技術が要求。

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型枠大工として一人前になるには、最低でも10年はかかるという。プロの現場では、それだけ高い技術が要求されるます。

「垂直精度±3㎜というのが、業界の一般的な許容範囲。これ以上歪みが出ると、建物の強度や出来映えに大きな影響が出てしまいます。コンピュータを使わずに人間の手で、図面との誤差を±3㎜以内におさめる。それが、型枠大工の仕事なのです」

型枠大工の仕事の流れ。

建物によっては、壁面・屋根などに複雑で多彩なデザインがなされ、優れた技術が要求される仕事でもあります。躯体の美しさとこだわりを支えているのは、実は精緻な型枠大工の技術であり型枠工事なのであります。

加工・墨出し

拾い出し作業で作成した加工図をもとに、ベニヤ板・桟木を切断して型枠を製作します。工具は、ハンマー、
釘打機、電動丸ノコを使って製作します。施工図をもとに、型枠を組立てる柱の位置や大きさ及び壁の位置や厚さを、正確にコンクリート床面に墨を打つ作業をします。この線や印を付ける時に、墨壺(すみつぼ)を使用するので墨出し(すみだし)と呼ばれています。
墨出し作業後には、墨を打ったところに合わせて、型枠を建込ます。

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型枠の建込

加工した型枠を、墨出しをした墨の位置に合わせて建てる作業です。型枠の建込の精度が、建物全体の出来を左右する重要な作業となります。また型枠は、建物の精度と強度が必要とされるため、組立作業中は垂直・水平に建込まれているかに注意をしながら作業をします。型枠を建てた後は、コンクリートを入れても変形しないように鋼管で締め付けて完了です。

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型枠の解体

型枠に流し込んだコンクリートが固まり、強度が出た時点で型枠を取り外します。危険を伴う作業ですので、解体は壁、梁、スラブの順に日数をおいて解体していきます。型枠解体作業が終わると、型枠工事は完了です。その後、仕上げ工事がはじまります。直線だけではなく曲面など様々なコンクリート面があります。